エンカウント率制御プラグイン - UTA_EncounterControl.js
Version: | 1.1.0 | LastUpdate: | 2025.02.23 |
プラグインの概要
UTA_EncounterControlプラグインはプラグインコマンドからのエンカウント歩数の制御を実現します。
プラグインコマンドである為、コモンイベントやマップイベントから任意のタイミングで実行できるのが特長です。
RPGツクールMVではクラスのパーティアビリティとしてエンカウント半減や無しを設定する事ができますが、任意のタイミングでの制御はできないようです。
このプラグインを利用する事で、アイテムやスキルなどの任意のタイミングで細かいエンカウント制御が可能となり、
エンカウントが一時的に多発するイベントなどの演出が可能となります。
例えば、アイテムやコモンイベントと併せて使う事ができ、使用時に100歩の間エンカウント率を1/2にする、といった制御が可能になります。
またRPGツクールMVに標準搭載されているエンカウント率関連のパーティアビリティと両立が可能です。
※本プラグインはRPGツクールMV用の為、RPGツクールMZでの動作を保証しておりません。
プラグインの設定
■プラグインの有効化
まず利用したいプロジェクトのjs/plugin以下にダウンロードしたプラグインを置きます。
次にRPGツクールMVのプラグイン設定にてUTA_EncounterControl.jsを有効にします。
(有効にするにはプラグインのステータスを「ON」に設定します。)

このプラグインはプラグインコマンドから使用します。
■プラグインパラメータ
詳しい利用方法や説明はプラグインヘルプを参照してください。設定項目 | 説明 | 設定値 | 追加バージョン |
---|---|---|---|
Show Trace | デバッグ用のトレースを出すかを設定します。 |
・トレースを表示する (true): デバッグ用トレースを表示します。 ・トレースを表示しない (false): デバッグ用トレースを表示しません。 |
v1.00 |
Remain Save and Load | セーブ・ロード時に効果を維持するかを設定します。 |
・効果を維持する (true): セーブデータにエンカウント制御の状態を保存しロード時に復元します。 ・効果を維持しない (false): セーブ・ロード時に状態の維持は行いません。 ロード時は補正状態がリセットされます。 |
v1.1.0 |
プラグインコマンド
EncounterControlプラグインでは以下のプラグインコマンドを使用できます。
プラグインコマンドを利用すると任意のタイミングで共有スイッチ・変数の状態が保存できます。
詳しい利用方法や説明はプラグインヘルプを参照してください。
コマンド | 説明 |
---|---|
EncounterControl set |
エンカウント率の補正率をセットします。 →100歩の間エンカウント率を2.0倍にセットし、効果終了時にコモンイベント1番を起動。 |
EncounterControl get |
指定した番号の変数に現在のエンカウント補正状態を取得します。 →変数20番にエンカウント補正残り歩数を格納します。 |
EncounterControl clear |
エンカウント率の補正率をリセットします。 →エンカウント率をリセットし元の状態に戻す。 |
使い方の例:エンカウント率制御アイテムを作る
これだけではいまいち使い方が分からないと思いますので、
エンカウント率を制御するアイテムを実現する為の手順を説明します。
①コモンイベントを作成する
まずプラグインコマンドを実行する為のコモンイベントを作成します。
このコモンイベントをアイテム実行時に呼び出すように設定する事でアイテムからプラグインコマンドを実行できるようにします。
プラグインコマンドはここ!

「EncounterControl set」プラグインコマンドを使って、エンカウント補正を行う処理を追加します。
こんな感じにプラグインコマンドを記述します。

意味は、「100歩の間、エンカウント率を0に設定する」となります。
ついでにアイテム使用時に使用した事を分かるようにメッセージを出しておきましょう。
こんな感じになりました。

②アイテムを作成する
つぎにアイテムの作成を行いましょう。
新規アイテムに「Holy Bottle」を作ります。
エンカウント率の制御アイテムなのでフィールド移動中にしか使えない様にした方がらしいですね。
効果欄にコモンイベントの呼び出しを追加します。
以下の場所をクリックし、先ほど作成したコモンイベントを指定します。


これでアイテムの作成は終わりです。
③コールバックにコモンイベントを指定する
以上でエンカウント率の制御できるアイテムが作れましたが、
このままでは効果が切れた時にプレイヤーに情報を知らされない為、少し不便です。
効果が切れた時にその旨をメッセージを表示すると丁寧で良さそうですね。
そんな機能を実現するのに便利なのがコールバック機能です。
EncounterControl setプラグインコマンドでは効果が終了した時に起動するコモンイベントを登録する事ができます。
(勿論登録しなくてもOKです。)
①の手順の際に記述したプラグインコマンドを以下のように書き換えて見ましょう。

上記のプラグインコマンドの意味は、「500歩の間エンカウント率を0にし、効果が終わった時に6番のコモンイベントを呼ぶ」になります。
それではコモンイベント6番に以下の様なメッセージ表示させるイベントコマンドをセットし、実際に動作するか確かめてみましょう。

さてさてどうなるかな。

効果が切れた際にコモンイベントが呼ばれ、メッセージが表示されました。
これならプレイヤーにも親切です!
ダウンロード
ご利用に当たっては必ず利用規約を確認してください。
下記リンク先zipファイルをダウンロードし、展開してください。
「UTA_EncounterControl.js」をご自身のプロジェクトの「js/plugins」フォルダに配置する事でプラグイン管理から選択できるようになります。
旧バージョンは以下からダウンロードできます。
(できるだけ最新版を利用するようにお願いします)
バージョン | ダウンロードリンク |
---|---|
v1.00 | UTA_EncounterControl_v1.00.zip |
v0.01 | UTA_EncounterControl_v0.01.zip |
更新履歴
2025.02.23(Sun) |
v1.1.0公開。 他プラグインとの競合対策を実施。 セーブ・ロードを挟んだ際に効果を持続するかを設定できるように。 現在の補正値などを取得するgetプラグインコマンドを追加。 タイトルに戻るやゲームオーバー時に効果が残ってしまう問題の修正。 コード内のJSDocコメント追加。可読性の向上。型安全性の強化。 ヘルプドキュメントの可読性向上。 バージョン番号規則をセマンティック バージョニング 2.0.0に変更。 |
---|---|
2024.12.05(Thu) |
サーバー更改を機に配布物のファイル名にバージョン番号を付与してしまい、 そのまま配置するとプラグイン管理画面から正しく認識できない問題があったので修正。 chromeなどのブラウザからたまにダウンロードがうまくできなくなる問題の対処。 |
2016.02.17(Wed) |
ファイル名をUTA_EncounterCountrol.jsに変更し、バージョンを1.00へ。 トレース出力の有無をパラメータで設定できるように。 プラグインコマンドの変更はありません。 |
2015.12.20(Sun) |
文字エンコードを誤っており、日本語版RPGツクールにて説明文が文字化けしていた為、UTF-8に修正。 解説に使用しているSSを日本語版RPGツクールMVのものへ置き換え。 |
2015.11.09(Mon) | プラグインの公開。Version: 0.01。 |