★35:IGDA SIG-Indie10 PlayStation Mobileの現状と可能性3/32013/06/08 (土) 20:06
2013年6月1日(土)に開催されたIGDA Japan SIG-Indie 第10回研究会「PlayStation Mobileの現状と可能性」の記事の続きです。
この項では、後半パネルディスカッションの内容についてのメモです。
(長くなるので3ページに分けました。この記事は3/3の内容です。)
この記事はあくまでも私なりの解釈です。
発表者の真意とのギャップがある可能性がある事に注意して下さい。
※また、発表者の発言がIGDAの公式認識では無い事は明言されております。
■INSIDE FOR ALL GAMERS (イベントレポートが掲載されております)
http://www.inside-games.jp/article/2013/06/05/67145.html
http://www.inside-games.jp/article/2013/06/07/67210.html
http://www.inside-games.jp/article/2013/06/08/67245.html
■SlideShare(SCE様の発表スライドが公開されております)
http://www.slideshare.net/igda_jp/ps-mobile-at-sigindie10
■PlayStationMobile DevPortal
https://psm.playstation.net/portal/ja/#register
■IGDA Japan
http://www.igda.jp/modules/bulletin/
SIG-Indie恒例、講演者全員で行うパネルディスカッション。
取り上げられた大きな議題と、挙がった意見についてのメモ・所感を掲載いたします。
- ハード的に安い!(有機ELやハード性能的にはお買い得という意見)
- メモリーカードが高い!
- \16,000位ならなぁ…。
大きく値下げされた事でお得感が出てきましたが、やはりメモリーカードが高いですよね。
- ケースバイケース
- 売り上げに繋がる
- そのゲームを持っている周囲の人間には広まる可能性。
ただし売り上げには繋がるとは限らない - 同人ゲームは作っても見られない事が多い
その為、話題・口コミのプロモーション効果は大きい - 口コミが有効な仕組みが大切
興味を持って寄ってきたときに面白さを伝えられれば一割の客は定着してくれるはず - ゲームを買う時、評価を見る事も多い
- 同調圧力ではないか?
本当に面白く遊ばれているのだろうか
この影響力については、賛否両論の意見が挙がりました。
個人的には同人ゲーム等ではまず認知してもらうというフェーズが難しい課題であり、
ソーシャルで話題になる事(例えば、TwitterでRTされるなど)は大きなプロモーション効果になると思います。
ただ、認知してもらってから実際に遊んでいただくまで、プレイしてクリアしてもらうまで…と、
その後のアフターケアをしっかり行っていかないと、気軽さ故に、定着させるのは難しいかな、とも感じます。
- 会社であれば、正直に一か月休む、という(!)
- 散々自慢して認めて貰っている
※因みに調査では同人ゲーム開発者の9割は独身、との事です。
しかし独身が多いのですね…。
- ニーズがあれば実装(?)
- まずはデベロッパーさんに盛り上がって貰う事に注力
- 個人では0~15万円
- 10万円
- 0円。色々な人に伝えたいから。
- 各分野で10万円ずつ(グラフィック、サウンド…)
- 15万円
(ただ時間をかけてもゲームはできない、お金を掛ければできる。お金をかける事で覚悟の担保!) - 0~15万円
- 3万円(月に使えるお金。安ければ安い程良い)
- 49,999円(5万円以上は備品になってしまうから(!))
- 0~10万円
様々な意見が出ましたが、安ければ安い程良い、という意見が多かった感じがします。
確かに安ければ気軽に導入する気になりますし、他の方にも勧めやすいですね。
個人的には学生などお金に余裕が無い方でも、Visual Studioの様に学割が存在したりといった、
何かしら対処があると嬉しいですね。
- SCE社内で話題に(!?)
- PSMでやりたい人はいるのか、ニーズはあるのか
- 一個人としては対応したいが、ユーザが本当に必要としているのか
まさかのツクールの話題。どっきりしてしまいました。
ついこの前、新 清志さんがビジネスファミ通のブログに話題にしていましたね。
現在、ツクールではニコニコ動画などにプレイ動画を公開するなどの広がりを見せているのは確かですが、
コンテストなどのゲームとしての公開場所が少なくなってきている現状があります。
私も一ツクールユーザとしては、PSMマーケットに気軽に作品を出していける仕組みがあればなぁ、と思っております。
勿論、ある程度のクオリティの担保が必要な部分もあると思いますが、プログラミングは荷が重いけれど、ゲーム作りたい!という
潜在的なニーズはかなり大きなものであると思います。
インディーズの新たな枠として何かしらのフレームワークが用意されれば、盛り上がるのではないかと思うのです。
…という訳で、SCE様やエンターブレイン様、この機に前向きにご検討されて欲しいです…!
一ユーザとしての意見でしたら、幾らでも発信しちゃいます!是非是非よろしくお願い致します!
あと、研究会もあったら嬉しいな!
- 分からない事が多い
- 海外の規制について情報が少ない。
どれくらいのものが大丈夫なのか - 今後出していくゲームで道を作っていくしかない
実際どの程度の表現がOKなのかというガイドラインがあれば、
開発者側もやりやすそうです。
- 早くViteとAndroidを切り離してほしい
- 裾を広げられる様な環境を欲しい
使えるアセットが増えてほしい - 即売会などオフラインでも交流できる場が欲しい
- 気軽に出せる分質の低いコンテンツが多くなる
- でも、必要性はあると感じた
完全無料なものが配布できる様になれば、フリーゲーム開発者なども参入しやすくなるかもしれませんね。
・PSMをPS3などでの展開は?
→ニーズがあれば検討。
・ウォークマンZへの対応は?
→端末対応は継続して検討の予定
・非スリープモードの搭載は?
→次のSDKで対応予定。
・ライセンス料について、年額7,980円支払って、それに見合った価値が欲しい
・Flashは強化されるのか?
→今のところ明確なものは無し
・コミケでPSMのゲームを売りたい
→コミケで決済できるシステムがあればなぁ…。
→プロモーションコードなど
…
以上が今回の研究会のメモ・所感でした。
今回は先のデベロッパー登録無料化の件もあり、多くの人が関心を持たれたと思われます。
情報量が多く、十分なメモになっていないとは思いますが、素人なりの所感も併せて参考になれば幸いです。
今回の様なインディーズ側と共に研究会を行う様なイベントは
SCE様としても初めての試みだった様です。
現状としてはPSM DevPortal以外に情報が少なく、参考書も無い為、具体的な開発イメージが湧かない感じがします。
しかし講演の中ではサンプルコードが豊富、という意見もありました。
また、これから参考書が発売される様なので、これから情報が増えていくかもしれませんね。
個人的には、SCE様はこれから盛り上げていく姿勢が強く見られた為、PSMはこれからとても盛り上がりそうな感じが致します。
家庭用携帯ゲーム機等でリリースできるのはこれまでは無かった例ですので、期待が高まります。
また、オリジナルの同人ゲームやフリーゲーム開発者の参入しやすい仕組みになっていってほしいなぁと思いました。
特にノベルゲームエンジンやツクールシリーズなどを用いて作品を作っているサークルも多く、
これらの開発者が参入できれば、個人開発にイノベーションが起きそうな気がします。頑張ってほしいです!
今後の動向には是非ともチェックしていきたいところです!